5/27の即興型学習研究会英語部会 レポート

英語部会2016-1レポート
★「今日の自分」として出会い直す。「ここに居ていいんだ」と 感じられる場をつくる。
① 「タイムサークル」
朝起きてから会場に着くまでの時間が短い順に並んで円をつくる。
② 「ぶっちゃけバスケット」
フルーツバスケットの自己紹介バージョン。
2人一組で円陣になり、余った1人が中心に立つ。
中心の1人が自分のことについて一言紹介。「チョコレートが好きです。」「長女です。」
ペアのうち一人でも同じ人がいれば、動いて別のペアを作る。
余った1人がまた自己紹介する。
③ 「ワンワードからの連想」
ひとつのタイトルから連想することばを、次々に言っていく。
前の人の言ったことばから連想するのではなく、最初のタイトルから連想する。
「辛いものと言えば?」「最近うれしかったことは?」「1億7千万円当たったら?」
④ 「アイアムゲーム」
3人組で一人ずつ出てきて身体表現で加わる。
A「私は木です。」←B「私は風です。」←C「私は風に揺れる草です。」
A「草を残します。」
B「私は草です。」←A「私はウサギです。」←C「私は卵です。」etc.
⑤ 「ジップザップボーン」
円になり、隣の人に手でパスを回していく。
左に回す時は「ジップ」、右に回す時は「ザップ」
隣以外の人に飛ばす時は「ボーン」
⑥ 「名前手裏剣」
円になり、誰かの名前を呼びながらその人に手裏剣を飛ばすゼスチャー。
受け取った人は素早く別の人に回していく。
間違えた人は祝福を受けて喜びながら別の円に移る。:
⑦ 「ミーティンググリーティング」
自由に歩いて誰かと出会い、お互いの名前を呼びあって握手する。
★今年度の実践をふり返る
年度始め「場」を開く時に、どんなプログラムを実施したか?
●忍者ゲーム:こどもたちの自由な表現力を引き出せなかった。
曲者チェックの基準を担任に任せてしまい、厳しすぎた。
●名前回し:泣き出す子がいる。初回は名前でいいのか?
公の場でいきなりファーストネームを呼ばれるのはハードルが高い子もいるのでは?
●チョコレートウォーク:自分勝手な子の言動もあり、最後までまとまらなかった。
「クラスの状態がわかった」ことが収穫。
★即興型の授業プログラムの提案
英会話・英作文に出てくる「もの」を自らの身体表現で作る。
会話(文作り)を、単なる知的理解ではなく、身体感覚を伴った深い理解へと導く。
●すぅさんの提案プログラム
様々な英単語で答えられる質問を用意する (例)今、思いつく果物は何?
子どもたちには、ポーズ(身体表現付き)で答えてもらう
“Apple” “Orange” “Banana” “Peach” ・・・
どんなポーズでもOK!人と同じでもOK!果物じゃないものを言ってしまってもOK!
一方で発音は指導して(やり直させて)もOK!
そのポーズのままでしばらく授業を進めるので、動いてしまっている子、危険なポーズ,
維持が難しいポーズの子は、無理なく静止し続けることができるポーズに修正する。
「果物だらけ」の空間の中で、子どもたちは、
What’s this/that? It’s a/an~.
What are these/those? They’re ~s.
How many ~s are there? One~Twenty.
Where’s the ~? Here/There it is.
What fruit do you like? I like ~s. 等の会話を先生と交わす。(会話をする子は、果物ポーズではなく、自分として話す)
●たどりついたプログラム
身体表現から始まるスキット指導。
スキットのワンシーン。
“Ouch!”
“Be careful!”
木に登ろうとして落ちた妹クマとそれを気遣う兄クマの会話。
【指導の順序をいつもと逆にしてみる】
まず静止画を作る。
3人組で、木・妹クマ・兄クマになり、「3・2・1・ストップ!」でそのシーンを作る。役割を交代して、全員がすべての役を経験する。
コマ送りで動いてみるのもOK。
それから音声指導。
※まず静止画で身体表現したことにより、登場人物の気持ちやシ チュエーションの理解が深まる。自然とセリフを言いたくな る。心にことばがくっついていく。
※音声指導を優先していたらなかなかたどり着けなかったところ へ、こんなにスムーズに着地できることに、ひたすら驚き感動 する。
★ふりかえりシートより
●「安心の場をつくる」ことをいつもいつも意識していきたい。
●体感してみることの大切さがよくわかりました。 体が動かないと、心も動かない!
●まず身体表現、それからことばという順に変えるだけで、苦労していた気持ちづくりが自然にできることを体験しました。目からウロコです!
●ていねいにゼスチャーをすると、気持ちも入りやすいですネ。
●からだを動かすこと、ものになりきる(身体表現)ことで、なんとも表現できない感覚を得ました。
●からだ、こころ、そしてあたまの順。これって落語での表現につながる。根本的な心からの表現力というのは結局1つなんだと気づきました。
●今日のように、実際に先生方がやってみて良かった事、失敗した経験が聞ければうれしいです。
●早速、実践してみます!
●今日体感したことを普段の学習でやってみたいので他の先生の事例もおききしたいです。
(文責:あきぞー)

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